屋号金剛農園
住所熊本県八代市敷川内町2972
代表田中良和
屋号開業日2023年1月4日
圃場の開拓年1950年代
圃場の面積20アール(2000m2)
栽培品種甘夏 その他(晩白柚・八朔・ザボン)
柑橘の本数140本程

 金剛農園は柑橘の産地熊本県八代市の山間部に位置しております。圃場の面積は20アールと小さな圃場ではありますが祖父の代に甘夏の植樹を行っており、木々の樹齢は60年程になります。主な栽培品種は甘夏ですが晩白柚、八朔、ザボンも少量ですが栽培しております。
 金剛農園では甘夏の木の樹形は一般的な柑橘類の樹形と異なり、上部に果実を生らせる樹形をとっております。これは、シカによる被害が多発し、樹木の下部は新芽が食べられてしまいますので、意図的に上部にかけ果実を生らせるようにしているためです。策などで害獣対策を行うことも可能ですが圃場内はいたる所にシカの糞が見られ共存という意味で良い肥やしとして利用させてもらっております。
 金剛農園の甘夏は、消費者の皆様へ安心安全をお届けするため農薬・化学肥料不使用で栽培を行っております。農薬不使用は消費者の皆様にとって安心安全な食べ物と言えますが、一方、樹木にとっては、病気や害虫の発生リスクが大きい栽培方法となり、果実の品質にも悪影響を及ぼしかねません。
 ですが金剛農園では、上記でも触れているように一般的な柑橘農園と異なり、枯れ木の伐採により、樹木同士の間隔が広いうえ、樹形も樹木の上部に果実を生らせる形をしています。このおかげで、非常に風通しが良い栽培環境となっており、病害虫のリスクを低減してくれています。また、場所が山間部に位置しているため、台風や強風による被害が少なく、通常甘夏の慣行栽培では行わない果実の袋がけがも比較的容易で、農薬不使用でも品質の高い甘夏の栽培が可能となります。